第55話「心を 埋める もの」
まだ感じ取れる温もり。
それも徐々に、冬風によって薄まっていく。
まだ、感じ取れるのは。
心に空いた虚無感。
無式は涙を流していた。
それは、亡くした筈の感情が蘇っている証拠であった。
それでも、無式は泣いていた。
この涙が果たしてどう動くのか。
怒りか。
絶望か。
はたまた、希望か。
(ここでOP)
第55話「心を 埋める もの」
薄暗い部屋。
そこにはシーツと布団。
蛇口から漏れる雫が落ちるたびに、
空虚な雰囲気は裂かれ、そしてまた空虚がやってくる。
―ここは・・?
―わたしは・・?
―一体・・・?
意識があるかないかの境。
ただ自問自答する少女。
”お前は死んだ”
何者かの声。
それはすごく低くて、響いて。
冷たいもの。
―死んだ・・・?
”お前は人を殺した”
”だから、その罰で死んだ”
一連の声、言葉、単語で、生前を思い出す。
―あれは・・・
”言い訳は出来ない。そういうきまりだ”
―決まり?
”・・・余計なことは聞かなくていい”
”さて、ここでお前には2つの選択肢が生まれる”
選択肢。
すでに敷かれたレール。
そのレールを走るのは、慣れていた。
”1つ。このまま死ぬことだ”
死んでいるのにさらに死ぬとはなんという語弊。
”もう一つは、
生き返ること”
魅力的だった。
死者にとっては、それはもう、甘い蜜。
だが、
”だが生き返れば命を奪う仕事に強制的について貰う”
綺麗なバラには棘がある。
良薬は口に苦し。
上手い話など存在しない。
成功者はリスクを減らしているだけ。
さらに減らしたリスクはいつか返ってくる。
自業自得。
―・・・・
少女はためらう。
大勢の命のために。
”お前が生き返れば殺したやつも生き返る”
だが自分の欲望には勝てない。
誰一人。
心が壊れるから。
―私は・・・・
―
無式はホテルで一人部屋を取った。
ベッドに仰向けになり、寝返りを打ち、そして、うつ伏せになる。
しばらくして顔のみを横に向け、言う。
無式「俺の意味って、なんだろな」
透き通る声が部屋に行き渡る。
傍聴者は誰もいない。
静寂。
静寂。
静寂。
リモコンが目に映り、手に取る。
ボタンを押すと、テレビがついた。
「今日未明、突然謎の発作に襲われた女子高生が死亡と断定され、
冷凍室に入れられる直前に息を吹き返しました。」
このニュースを見て、無式は少し安堵していた。
だがそんな安堵も、未だ残る虚無感に吸収される。
それでも、虚無感は一回り小さくなったような気がした。
「今日未明、プジヤのケーキからレウコクロリディウムが検出され、
プジヤ社長、山田俊彦社長に逮捕状を出す予定です」
事件、事故etc...
流れるニュースをよそに、無式は思いつめた表情で考える。
そして―
はぐりん「無式ィー?はいるよー」
はぐりんが扉を開ける。
だが誰もいない。
テレビからはアニメが流れ、布団は濡れている。
そしてー
「こいつら倒せばよくね? お前マジで頭いいな! みんなの力をあわせれば
モンスターカード! もうやめてピュー戯!」
カーテンが、窓から入る風に揺らされている。
窓は、人一人入れる大きさだった。
(ここでED)
なんとしても居場所を突き止める。
殺したやつの顔は覚えていない。
だが雰囲気と声だけは覚えている。
それだけで十分だ。
なんとしてでも見つけ出してやる。
報復、それが今自分に出来る唯一の償いだから。
第56話「憤怒 の 無式」に続く
第57話「憤怒 の 無式」
悲しみ
不安
憤り
怒り
明白な負の感情が、無式を支配していた。
彼は耐えられなかった。
あの時と同じで。
感情が上乗せし、2倍の感情が感じ取れる。
それを拭う為に、彼は動いた。
(ここでオープニング)
第57話「憤怒 の 無式」
無式は覚えている。
仇の声を。
無式は知っている。
仇の顔を。
無式はバシルーラを唱える。
仲間は置いてきた。
きつく言えば、捨てた。
今は個人で動いている。
悔いは無かった。
―
人々が行き交う、賑わった町。
ここは、アルカポリス島。
無式は辺りを見回す。
数分経ち、発見する。
レン「いやぁ〜面白かったなァ、”劇場版針金レウ子の憂鬱”」
節穴「まさかあそこで舞が動くとはなぁ」
ノレカ「次は”ガルガンチュア物語”だよな?」
声が、届く。
節穴「その前に昼飯食おうぜ」
レン「だな。何がいい?」
ノレカ「俺ビビンバ」
レン「じゃ、焼肉にするか」
節穴「いいね」
ノレカ「じゃ、れっつやきn」
キィィイン
甲高い金属音。
それは、無式の洋剣とレンの銃が交じった音。
レン「何のつもりだ?無式のルカ」
無式は、”無式のルカ”という通り名で、
モンスターユーザー界では有名人である。
無式「・・・・・・・」
無式は何も言わない。
ただ、洋剣を振る。
レンを蔑ろにし、ノレカ目掛けて。
レン「ノレカ!!!」
ノレカ「大丈夫!俺にはナメ○ク星で培った秘奥義”インスパイヤ”がある!」
節穴「ジョーカーにもあるもんな!パクリじゃないよな!!」
ノレカ「そうですとも!」
レン「いいから早く使え!!!」
無式が、ノレカの眼前に現れる。
だが、ノレカの眼には異変があった。
ノレカ「動くな」
作者「傾斜ってこれだっけ?」
ノレカが発する命令。
すると、すんなり無式は停止した。
無式「ぐっ・・・!?」
ノレカ「第108手”ギ●ス”。これを打ち破れるものは、同じ”ギ●ス”を使うものだけだ!」
こうもあっさりと、四肢の動きを止められた。
殺される。
たてついたからにはそれが当たり前だ。
だが、無式は覚悟をしなかった。
寧ろ、抗いだ。
無式「 」
音にならぬ叫びをする。
すると、嘘のように、無式は再び動いた。
ノレカ「うっそぉぉん!?」
節穴「貴様は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?」
レン「節穴!落ち着け!まだあわてるような時間じゃない!」
ノレカ「逆に考えるんだ、あいつが”ギ●ス”使いと考えるんだ」
レン・節穴「お前マジで頭いいな!!」
無式が、コント中にもお構いなしに剣を振るう。
節穴「いってぇー!」
節穴の首の皮が108枚切れた。
血は、滲む程度だった。
ノレカは頭部の皮が2枚も切れ、
血が噴出すほどの重傷を負ったが、
すぐさま、無傷のレンに治療される。
レン「ホイミ!ホイミ!ホイミ!ホイミ!」
そしておよそ13時間後。
体勢を立て直すノレカ達。
ノレカ「なぁに!まだまだ奥義はある!食らえ!細●流奥義、大★殺★界!!」
無限の黒が無式を覆い、数多のレウ子が無式を告白する。
節穴「ノレカ!魔物借りるぜ!!」
ノレカ「ちょっとやめて欲しい!」
節穴「食らえ!魔物達の命・リセットォォ!!!」
中断セーブが施行され、電源が切られる。
再び電源が点され、ボスへと挑む。
敗北―
だが電源を切り、再び、中断セーブの元へ舞い降り
れるはずはなかった。
説明書を読まなかったのだ。
プレイヤーは、怒り狂った。
その怒りは、イクラちゃんに乗せられ、ノリスケスタジアムで無式に発射される。
無式は2つの攻撃をモロに食らった。
無式「ぐっ・・・・・!!」
無式(なんだこの攻撃は・・・あぅっ・・・・)
無式は両膝を付いて耐える。
ノレカ・節穴・レンはそこへ駆け寄ろうとする。
だが、先客が一足早かった。
無式の眼前に仁王立ちする者。それは―
無式「シ、・・シー・・・ナ・・・?」
自分を狂わせた元凶と、言っても過言ではないだろう。
まさに死んだはずのシーナが生きていたのだ。
無式「どうしてたんだよ・・・一体・・・」
それでもシーナは黙り続けたままだ。
だが数秒後、シーナの右手が上がる。
無式「シーナ?何してるんだ。一言ぐr」
無式は気づいた。
一国の姫とばれないように着替えていたシーナの服は。
黒い、コートに変わっていた。
気づいたときは遅かった。
無式の体が血に塗れる。
穴と言う穴からは血が噴出し。
眼はあらぬ方向を向いている。
無式「・・・シ・・・−・・・n」
彼はそういうと、地面にキスをした。
シーナ「さようなら。ルカ・スエクニー」
彼の実名を言うと、シーナは無表情でその場を去る。
レン達がその場を動けたのは数分後。
周りの住民達はもっと後になる。
(ここでエンディング)
―
太陽の塔。
入り組んだ造りにやたら怖い顔をして向かってくる命知らずモンスター。
カヤかお前ら。
そんな中、仕掛けを解き、太陽の石版を手に入れる。
残るは月の石版。
だが月の塔にはどうやって・・・・?
え?ギルツの使い?
第58話「VS カルマッソ」に続く
第58話「VS カルマッソ」
冷たい風にさらされる肉体。
それが移動したのは、動かなくなってから1分後。
人々は驚き。
人々は戸惑い。
人々は恐れ。
人々は怯え。
そしてまた、人々は平穏へ戻る。
そんな惨劇を作り出したのは他でもない。
シーナ。
彼女に何があったのか。
そして彼女はどうなるのか。
何をするのか。
何をすべきなのか。
全てを知るのは神だけなのか。
だが今回は、また別のお話。
第58話「VS カルマッソ」
ポスト「うむ。やはりカレーラーメンはいいな。子供の好きな食べ物がまとめて入っている」
デュナス(それは自分は子供ですってカミングアウトしてるようなモンじゃないか)
サロンにて、ポスト達は昼食をとっていた。
デュナスたちのレベルがある程度になったので、ダンジョンに挑んだ帰りである。
イル「それにしても困ったわねぇ」
リサ「そうよねぇ」
ポスト「全くだ」
ジョーカー「カツ丼うめぇwwwwwwwwww」
程なくしてジョーカーは殴られた。
彼らが悩んでいるタネは、挑んだダンジョンにあった。
〜ここから回想〜
ポスト「ここが、太陽の塔・・・・」
ポストが天井を仰ぐ。
リサ「赤色の薄暗さで少し怖いわね・・・」
イル「魔物に出くわしたら叫んだりしてね」
理沙が少々すくむ中、イルが耳元でそう囁く。
リサ「ちょ、ちょっと・・変なこと言わないでよ・・・」
イル「ポストにでも守ってもらったら?」
リサ「べっ、別にそんなことしてもらわなくたって・・・ねっ?」
理沙の顔が見る見る紅潮して行く。
それを隠すかのように、なぜかポストに同意を求める。
ポスト「ん?あ、ごめんレッサーデーモン食ってた」
程なくしてポストはベホマで治療される。
ポスト「脳みそ見えてたとか勘弁して欲しいんだぜ」
リサ「うるさい!」
ポスト「そう怒るなよ。レッサーデーモン食う?」
リサ「いるかボケ!」
ポスト「ん〜・・・・あ、バトルレックス」
リサ「ひぅっ!?」
ポスト「嘘で〜す。はいジャンカジャンカジャンカジャn」
程なくしてポストはザオリクを味わう。
リサ「ところでこの鉄拳を食らってみろ。・・・どう思う?」
ポスト「凄く・・・・痛いってレベルじゃねーぞ!!!」
30分後。
リサ「屋上?」
イル「の、ようね」
ポスト「あ、悪魔の鏡だっけ?」
カガミ「おお、よく来たな、神獣様とその主よ。儀式の間へ連れて行きたいのは山々じゃが、
カガミが曇っておって行けんのじゃ。曇りを取るためには太陽の石と月の石が要るのじゃ」
ポスト「じゃ、取ってくればいいのか」
ジョーカー「あ、それってこれか?」
ポスト「なんだ、持ってたのか」
ジョーカー「カメラがあまり来ないから活躍しようと思って」
ポスト「成る程」
イル「後は月の石ね」
ポスト「ていうかこのサイズは石版だな」
餅「月の石版は隣の月の塔にある」
ポスト「あ、言い直した」
リサ「じゃ、月の塔にいってみましょ」
月の塔―
ポスト「青は青で不気味だな」
リサ「もう何でも来いって感じです」
ポスト「あ、がいこつ」
リサ「ひぃっ!?」
理沙がポストの腕にしがみつく。
ポスト「嘘で〜s・・・・マジでした!!」
がいこつ「ぶびょーっ!!!」
クロ「黙れ雑魚」
がいこつをたおした!
ポスト「嘘から出た誠ばんざーい!!」
3秒後、そこには元気に三途の川を駆け回るポストの姿が!!
―
ポスト「鉄柵か」
リサ「イル、何とかできないの?」
イル「鉄は専門外だぜ」
リサ「そういう意味じゃない」
〜ここまで回想〜
ポスト「どうするかなぁ・・・・」
ポストは悩む。
と、そこにノック音。
ポストが許可を与えると、ドアから黒尽くめの男。
なにやら手紙のようなものを思っている。
ポスト「誰だ?お前」
クロズクマー「私はギルツ様の遣いです」
ジョーカー「親父のか!?」
クロズク「そうです。手紙を私にやって参りました」
ジョーカー「手紙・・・?」
クロz「ジョーカーぼっちゃん宛てと、鉄屑宛て、と言っておりました」
手紙を渡され、ジョーカーは読む。
そこには頑張れ系の内容。
ジョーカーに少し、気合が入る。
ポストが手紙を読む。
そこには
今頃月の塔に入って困ってるんだろ?
そこで提案だ。
カルマッソ会長と戦え。
戦ったら褒美をやろう。
手紙を貰った使者に言っておいてくれ。
ポスト「帰ったら伝えてくれ」
k「?」
ポスト「”ZIPでくれ”と」
「は、はぁ・・・」
そういって、使者は帰った。
ポスト「さて、カルマッソ会長と戦うぞ!!」
(ここでED)
カルマッソ会長・・・元最強のマスター。
元、と言っても現在もその実力は衰えてはいない。
5連勝。
5連勝できれば賞品があると言う。
やってやるさ、5連勝。
このパーティで・・・難なく!
第59話「VS カルマッソ 2」に続く
第59話「VS カルマッソ 2」
太陽の塔を攻略したポスト一行。
だが、月の石版のある月の塔が封鎖状態。
問題を解決する案を模索している中、
ギルツの遣いがやってくる。
手紙を読むと、カルマッソ会長と戦えとのことだ。
何が目的なのだろうか。
(ここでOP)
第59話「VS カルマッソ 2」
アルカポリス島―
ポスト「なーんかやけに騒がしいな」
リサ「気のせいじゃない?」
ポスト「そうだな」
GP本部―
ガードマン「どうぞ」
カルマッチョ「おや、君達。何の用だい?」
カルマッソがやさしく微笑み、用件を問う。
ポスト「是非お手合わせをお願いしたいのです」
ポストがやや大人びた表情で用件を伝える。
カルマッソ「う〜ん、困ったなぁ。今は仕事中だし・・・」
右手を顎に当て、右肘を左手に置き、カルマッソは悩む。
そんなとき
カードマン「たまのご休憩と言うことで、よろしいんじゃないですか?」
カルマッスル「それもそうだね」
カルマッソは、対戦を許可した。
サンドロ島格闘場―
カルマッソ「そうだね。5連勝できたらこの”メガンテダイナマイト”をあげよう」
ポスト「商品は貰っとくに限るよな!!」
こうして、試合が始まった。
VS カルマッソ
ポストは、1,2,3回戦と、雑魚を蹴散らしていく。
そんな中でも苦悩はあった。
3回戦目―
ポスト「バギマッバギマッバギマッバギマァァアアア!!!」
デュナス「ためるうぜぇええええええええええ!!!!」
クロ「さっさと死ねよこんにゃろぅ!!!」
ハリガネ「こっちが回復してないからっていい気になりやがってぇぇええ!!!」
3回戦目の相手のウザさに、余計に体力を削ってしまったのだ。
そして迎えた4回戦目―
ポスト「なんたって・・・こんなときに・・・A・A・S・・・」
ポストは攻略本を手から落とす。
HP:346・388・546
うごくせきぞう・ギガンテス・ブラックドラゴン
ポスト「死ぬ気で殺せせぇぇぇえええ!!!」
デュナス「慈悲は要らん!!命乞いをしても首を獲れ!」
クロ・ハリガネ「イェッサー!!」
奇跡が起きて勝利。
(リアルでは負けますた)
カルマッソ「いやぁ・・・参ったね。はい、メガマイト」
ポスト「略してメガマイト。GETだぜ!」
―
カルマッソ「/(^o^)\ナンテコッタイ!!!」
なんという執務室。
一目見ただけで荒らされたと分かってしまった。
間違いなく犯人はガードマン。
ポスト「あちゃーパドロン砲かー。やられたー」
カルマッソ「やはり君なのかラク●ャータ」
イル「ちょっとお前ら黙れ」
そんな中、密かにカルマッソは宝箱を開け、中を確認する。
カルマッソ「ふぅ・・・宝具は無事だな・・・・」
―
ギルツ「成功したようだな」
ギルツは窓の外を見る。
背にはあのガードマン。
宝箱には―宝具。
それを手に取り、ギルツはもう片方の手に
乗っている半透明の水晶球の様な物を取り出す。
ギルツ「おい、褒美だ。ノビス島の柵を破壊してやれ」
部下「そ、それが・・・・」
部下は動揺を見せた。
部下「ノビス島の柵が壊れているのです」
ギルツ「なんだと・・・・」
ギルツは困った。
誰も持たぬ”ダイナマイト”という爆弾でしか
壊せない柵を壊すのを褒美としようとしていた。
だが、その柵も今やない。
ノビス島―
ポスト「まさか1つで十分だとはな」
リサ「これでレガリス北に行けるわね」
ポスト「あとはギルツの褒美を待つだけだ!!」
その後、ギルツから2万G振り込まれた。
ポスト達はその怒りでニコ●コ動画にDDoS攻撃を仕掛けた。
(ここでED)
私はどうすればいいのか分からない。
ただ、命に従うだけ。
自分の命のために、他人の命のために。
OBEY MY MASTER
月の塔を攻略し、石版を当てはめる。
カガミは光り、神獣の祠へと誘う。
そこに待つものが何であろうと。
引く理由はない。
第60話「敵 に 告ぐ」に続く
第60話「敵 に 告ぐ」
勝利
賞品
この2つを勝ち取ったポスト達は、
メガマイトで柵を壊し、レガリス北地区へ向かう。
その矢先・・・
組織”トゥーフェイスドネス(二面性)”は、
大きな動きを見せていた。
彼らの目的は、未だ彼らにしか分からない。
(ここでOP)
第60話「敵 に 告ぐ」
黒いコートを壁に架け、
シーナは淡い紫のスーツと共に、
濃い紫の薄暗い廊下を歩く。
同じ紫繋がりのせいか、
体は僅かに同化していた。
と、隣から人影。
ふしあな「初陣は成功だな?」
シーナ「・・・・・・」
シーナは沈黙している。
ふしあな「はぁ。お前ってホントマスター様としか話さないんだな」
シーナ「・・・・・・」
またもや、無言。
ふしあな「やれやれ」
そう言って、ふしあなは立ち止まる。
だがシーナはそのまま廊下を歩く。
距離はどんどん離れていった。
ふしあな「ま、関係ないけどな」
そう言って、ふしあなは消えた。
―
シーナ「ただいま戻りました、マスター」
?「ああ、お帰り」
シーナ「ルカ・スエクニーの抹殺、完了しました」
?「そうか。よし、魔法器官は正常だな。体はどうだ?」
シーナ「”生前”と変わりはありません」
?「そうか、わかった。念のため”マリー”のところへ行ってくれ。
それが終わったらあそこに行って先に作業を」
シーナ「分かりました」
そんな無機質な会話を終えると、シーナは紫の闇へ
消えていった。
ふしあな「溺愛だな。まぁ、最高傑作の愛娘だもんな」
?「ふしあなか。何度言えばいいんだ?そこに座るな」
ふしあな「ああ、すまん。習慣って恐ろしいぜ」
?「なら来るな。からかいが終わったなら出て行け」
ふしあな「ふぅ。つれないね。そんな自分頼りだとすぐ死ぬぜ?」
ふしあな「Sionさんよ」
ふしあなは黒いマントを翻すと、そこから居なくなった。
レガリス島北地区―
ポスト「ガーゴイルと首狩族UZEEEEEEEEEEEEE!!!!!!」
イル「ガーゴイルは不意打ち、首狩族は猪突猛進(自分より強いのに立ち向かうから)」
リサ「どっちかって言うと一心不乱とか大胆不敵とか?」
ポスト「どうでもいいわぁああああああ!!」
こちら、大荒れの模様。
ジョーカー「・・・・・・」
こちら、大シケの模様。
月の塔―
ポスト「普通に怖いね。うん」
がいこつ「ぎゃおー」
ポスト「はいはいこわすこわす」
月の石版を手に入れた!
ポスト「意外とあっさり塩味」
イル「ポテチ食うな」
リサ「さっさと行くわよ」
―
ポスト「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番のこいつをみてくれ、どうおもう?」
鏡「すごく・・・美しいです・・・・」
イル「コントしてないで運べ」
イルの殺気でベホイミンの借金が減った。
鏡「では行くぞ・・・・・」
鏡「I wanner be a vipstar 君がずっと 夢中なそれなんて(ry」
ポスト達は鏡に吸い込まれる!!
―
ポスト「ここは・・・・?」
鏡「ここは祠のある孤島。さぁ神の使いよ!試練を乗り越えたまえ!」
ポスト「うっせ」
ギィィィイイイイ、と、軋む音が聞こえる。
巨大な扉は、その巨大さと、重さから来るスローペースのオープンによって、
重い軋みが鳴り響く。
そして奥の扉を開ける。
目に飛び込みしは、ガーディアン:グレイトドラゴン。
暴走しているものの、クロウやレンのような輩は見当たらない。
だが、”人”はいた。
前述には誤りがある。
実際には、クロウやレンのような輩かどうか、分からないのである。
そこには2人。
シーナ「ようこそ、レガリス研究所へ」
祠を研究所呼ばわりする元姫、シーナと、
Sion「・・・・・・・」
だんまりの、Sion。
(ここでED)
これがグレイトドラゴンなのか?
この世界の魔物にはステータス制限があるはず。
全てを999には出来ない。
だが、このグレイトドラゴンは全て999!
・・・・・いや、それ以上!!
こちらはまだ300ぐらいのひよっこばかり。
イルの魔物でさえ600台!
・・・勝つ方法がないわけではない、だが、攻撃のチャンスは1度きり。
確実に成功させるには、危険すぎる。
だが、それでも・・・
第61話「ザラキーマ」に続く
第61話「ザラキーマ」
この戦場には2つの空間が生まれている。
一つは挑戦者。
ガーディアンを倒し、神獣を成長させるために
この戦場に来た、4人の挑戦者の作り出す空間。
一つは主。
ガーディアンそのものであり、又ガーディアンを操るもの。
その操縦者とその従者の作り出す空間。
この2つが交じるとき、何が起こるのか。
この2つの空間は、何のためにあるのか。
それはまた、関係のないこと。
(ここで(ry)
第61話「ザラキーマ」
Sion「君達はこのガーディアンを倒して、
神獣をパワーアップさせるのが目的なんだよね?」
唐突にSionが問う。
ポスト「だからどうしたんだ?」
ポストが問い返す。
Sion「質問に質問で返すなよ」
Sionの雰囲気と、態度が一変した。
表情、格好は変わっていない。
ポストを含め、”こちら側”が気圧された。
Sion「私はこのガーディアンを使って、
君達の戦闘能力を測るためにここに居るんだ。
直接手出しはしないよ。」
ポストはSionと、ガーディアン:グレイトドラゴンを交互に見る。
ポスト(ダメだ・・・どうしても虹孔雀の角がレウコクロリディウム寄生済みの触角に見える・・・・)
うーうー唸るポスト。
Sion「や ら な い の か」
ポスト「や り ま す と も !」
グレイトドラゴンがあらわれた!▼
(因みに今回はポストのパーティのみの参戦です)
ポスト「まずは小手調べ・・・スペランカー先生!」
ハリガネ「あんなに弱くNEEEEEEEEEEEEEE!!!!」
ハリガネの攻撃!▼
片手で捻り潰された!!▼
ハリガネ「ティウンティウンティウン」
ポスト「ほら見ろ、弱いじゃあないか」
ハリガネ「あいつガーディアンってレベルじゃねーぞ!軽くALLカンストだぞ!」
、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
_) (_
_) ナ ゝ ナ ゝ / ナ_`` -─;ァ l7 l7 (_
_) ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o (_
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/ , ,ィ ハ i、 、 ! /''⌒ヽ-─‐- 、 、ー'´ \ .イ , ,ィ ハ i 、 . |
/イ ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 | ゝ ,、.___, \ > , ! | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│ 「 ./ u \ | ≧ , ,ィ/ハヽ\ | |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
r、H ┴'rj h ‘┴ }'|ト、 |./ ヽ | 1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry ┴ 〉 └'‐ :|rリ
!t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|. ヾi丶 u レ'
ヾl. fニニニヽ u/‐' :|r| ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" } ` ̄ !リ ヾl u iニニニヽ /|
ト、 ヽ. ノ u,イl. ヾ! v ヾ__ v イ‐' ヾl ヾ_ v ./' ト、 、__丿u ,イ ト、
,.| : \ `ニ´ / ; ト、 ト.、u L_ フ , ' |. ト、u ヾー `> /.|. ,| ::\ / ; / \
-‐''7 {' :: ` ー ' ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' | | :\  ̄ /,' ト、_ /〈 :: ` ー ' ,'/ 「
/ \ :: , '/ :| `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ :: `ー ' /,.イ \:: / |
/ \ / | | ヽ-‐'´ _,.ヘ< _:: _,. イ/ | ,.へ、 /´\ |
ポスト「 / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) これは100%勝てないだろ・・・・
| ` ⌒´ノ 常識的に考えて・・・・・
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \ 」
リサ「もうだめだれ」
イル「リサキュラ変わってる」
ジョーカー「ネタ総力戦は卑怯だろ」
グレイトドラゴン「まぁ、はやくしろよ」
Sion(参謀は常例通り、M.Mか。主力はデュナス:。回復役にクロ、埋め合わせがハリガネ+・・・・)
Sion(パターンGか。このタイプはホント典型的だな)
Sionは黙々とノートパソコンをいじる。
その脇を、シーナが護衛役のように立っている。
ふぅ、とSionが息を吐く。
Sion「ああ、君ら、1パーティずつ挑んでるようだけど、まとめてかかってもいいんだよ」
口元をつり上げて、Sionは言う。
ポスト「これはラッキー。総力戦だ!戦争だ!」
Sion(次は団体戦での役割・・・・)
―
リサ「イル!」
イル「はいよっ!ドルモーア!!」
背後に纏わり付いていたイルに攻撃の指示を出すリサ。
イルもその攻撃を確実に決める。
リサ「ポストは脇から!バイキルトを有効に使って!」
ポスト「おいすー。あ、クロ!ベホマズン!」
ポストはスペランカー先生の攻撃を中心に、
デュナス補助+攻撃、クロは回復を最優先。
ポスト個人で戦うときとは全く違う役割だ。
ジョーカー「リサ!俺は?」
リサ「隅っこでうずくまってろ!!」
ジョーカー「ウツダシノウ」
Sion(参謀は津島リサ・・・か。攻撃面で役に立てないから、お得意の頭脳を使う・・・彼女らしい)
リサ「残り推定HP450!!」
Sion「フラッシュ暗算系も得意のようだね。だけど」
Sion「そいつはHPが500以下になったらベホマズンをかけるよ」
精神的ダメージですね。
リサ「っそんな!!」
ポスト「HPをじょじょに削るつもりだったが・・・・」
ジョーカーとイルにも、落胆の色が出始める。
ポスト「・・・・・・」
と、ポストが懐から何かを取り出す。
見覚えのあるそれは
テクニックプレイヤーこと、”ジャマイカ”。
ポストはそれの電源を付ける。
ポスト「使いたくはなかったんだが・・・・」
リサ「な・・・なにを・・・?」
リサが気を伺う様に尋ねる。
ポスト「本来二酸化炭素をMP代わりとして使うものなんだが、
上級系の特技にはリスクがある」
ジョーカー「なんでリスクなんてつけるの?」
もっともな話だ。
他でもない、自分が作ったというのに。
ポスト「テクニックプレイヤーはゴールデンスライムの欠片で動いている。
当然、威力のある特技にはリスクが付くんだ」
イル「でも普通にマダンテとか撃ってなかったっけ?」
ポスト「ヒント:脳内補完」
リサ「なかったことにはひどいよ」
ポスト「この呪文のリスクは
一つ分の命
」
イル「あ、それなら拉致って来たくびかりぞくでおk」
ポスト「把握した」
くびかりぞく「アッー!!!」
ポスト「ザラキーマッ!!!」
グレイトドラゴン「ティウンティウンティウン」
―
ポスト「よっしゃぁ勝った!!」
イル「あれ?あいつらは?」
リサ「どうせ逃げたんでしょ。ルーラで戻りましょ」
ジョーカー「ハリガネ+おいしいです」
―
Sion(あのリサとかいう女のイヤリング・・・・・・)
リサはレガリス月の塔でイヤリングを発見。
全員に見せびらかした後、ずっと付けていた。
Sion「これは頂かねばね・・・・」
Sionの微笑が、薄暗い明かりに浮いていく。
(こk(ry)
レガリスでも勝利した。
ハリガネ+は気持ち悪い猿になったが、それはどうでもいい。
残りのモルボンバ島・・・あそこのレベルは未知数だ。
そして植物が消えた。
何処で何をしているのか。
そのタイミングでそこに寝そべっているのは・・・
無式ッ!!お前は何を知っている!!
第62話「植物vsはくりゅうおう」